作業療法士の実習がうつになるほど辛い…こんな時はどうすればいいの?
作業療法士の実習は鬱になるレベルで地獄なの?!実際はどんな感じ?
このような悩みを解決します。
作業療法士の実習に行く前に、
- 「実習 辛い」
- 「実習 パワハラ」
などのキーワードで検索し、本記事にたどり着いた学生さんへ向けて、本記事を執筆しました。
「うまくやれるかなぁ」「無事に実習を終えられるだろうか…」と不安ですよね。
特に「実習 うつ」なんてキーワードを見ると、うつ病になるほど辛いのかと不安感がますます強くなってしまった方もいるでしょう。
結論からいうと、作業療法士の実習がうつになるほど辛いかどうかは、担当のバイザーによります。
バイザーは選べないので運ゲーですね
本記事では、実習を無事に乗り切る方法や、どうしても辛い時の対処法をご紹介します。
実習前の不安感を和らげたい方は、最後までご覧ください。
作業療法士(OT)の実習はうつになるほど地獄なの?
結論からいうと、作業療法士の実習が鬱になるほど地獄かどうかは、担当になったSV(バイザー)によります。
良い人がバイザーになれば、実習は楽しくて有意義なものになるでしょう。
一方、ハズレのバイザーを引いてしまったら、辛くて地獄のような実習になることもあります。
バイザーは選べないので、完全に運任せです。
ここでいうハズレのバイザーとは、
- 嫌がらせをしてくる
- 怒鳴り散らす
- 無視する
など、人格者ならばまずしないようなことをしてくる人を指します。
学生で例えるなら、いじめっ子のようなものですね。
社会人でいうところの、「ハラスメント」です
実習では一人一人に担当のバイザーがつき、バイザーの指示のもとで実習が進められます。
バイザーが攻撃的でハラスメント気質なら地獄です。
反対に、しっかりと学生のことを考えてみてくれるバイザーがついてくれればサイコーな実習になるでしょう。
というわけで、作業療法士の実習がうつになるレベルで地獄になるかどうかは、バイザーによります。
作業療法士(OT)の実習でうつに…パワハラではないの?
作業療法士の実習で学生がうつになるほど辛いことをされている場合、パワーハラスメントになることがあります。
ちなみに、パワーハラスメントとは下記の通りです。
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
出典:厚生労働省
なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。
「職場」とありますが、実習に来た学生は職場で働いているので、「パワハラ」の定義に含まれます。
また、客観的にみて「業務上必要かつ相当な範囲で行われる指導」ならばパワハラではありません。
つまり、あなたが「辛い」と思ったらパワハラになるのではなく、客観的にみてどうなのかがポイントというわけです。
少し叱られただけで「パワハラ!」と叫ぶ学生さんもいましたが、笑いものにされるだけなので「客観性」を意識しましょう
実習先でよくあるパワハラは、下記の通りです。
- 怒鳴り散らす
- 学生を無視する
- 実習の評価をしない、または不当にする
- 暴言を吐く
実際に、僕が勤務していた病院にもこのようなことをするバイザーがいました…
上記のようなことをされた場合、「パワハラ」に該当するので、すぐに学校の先生に連絡してください。
あきらかに業務上必要ではありませんし、実習に悪影響が出ていますからね。
というわけで、作業療法士の実習でパワハラをされる可能性はありますし、そうなった場合は先生に助けを求めましょう。
作業療法士の実習でうつに…バイザーがパワハラしてくる理由
作業療法士の実習環境でパワハラしてくるバイザーは、なぜそのようなことをするのでしょうか。
ここでは、悪徳バイザーの心理を解説します。
1つずつ解説します。
1.自分もされたからパワハラだと気づいていない
1つ目は、自分も実習で辛い目にあったことで、パワハラをしていることにすら気づいていないためです。
はい、実際にいるんですよ、このレベルの人が。
誰が見てもパワハラなのに、「これがダメなの?」と思っている人。
作業療法士に限らず、一般職にも多く見られます。
これは、自分の学生時代や新人時代に、バイザーや上司からそのような指導を受けてきたことが原因です。
昭和はパワハラが当たり前でしたからね…
どこからがパワハラなのかわかっていないため、平気でパワハラをしてきます。
このタイプは救いようがないので、すぐに先生に報告して対処しましょう。
2.偉くなった気になっているから
作業療法士になると、患者さんから「先生」と呼ばれることが増えます。
「先生」と呼ばれている自分を想像してみてください。
なんか、いい気分になりませんか?
自分が偉くなったと勘違いしそうになりませんか?
はい、作業療法士には、偉くなったと勘違いして、上から目線で学生の指導にあたる人がいます。
その結果、度が過ぎてしまってパワハラになるのです。
3.立場を利用してストレスを発散しているから
中には、バイザーという立場を利用してストレス発散しようとする人もいます。
実習において、学生は絶対に逆らえないことを知っているためです。
バイザーによって学生の評価が変わるので、学生は理不尽な指示にも従うほかありませんからね。
悪徳なバイザーは、安全圏から攻撃してマウントを取ることで、ストレスを発散しています。
作業療法士(OT)の実習でうつにならないための対処法3選
ここでは、悪徳バイザーにあたり、実習でうつにならないための対処法を3つまとめました。
心がおられる前に対処しましょう。
1つずつ解説します。
1.バイザーに悩みを打ち明ける
まずは、バイザーに悩みをぶつけましょう。
- 言い方がきつくて辛い
- 指示が不明確でわかりにくい
- 暴言を吐かないでほしい
- 無視しないでほしい
などなど、辛いと感じることを伝えてください。
バイザー自身に悪気がなく、気づいていない可能性があるためです。
忙しかったり、家庭で問題があってイライラして、あなたに無下な態度をとっているだけかもしれません。
そもそも、バイザーの仕事は「作業療法士の業務」であり、実習生の対応ではありませんよね。
お客様気分で行くのはやめましょう。
忙しい中、時間を作ってみてもらっているというスタンスを忘れないでください。
コミュニケーション不足なだけで、最高のバイザーである可能性があります。
2.学校の先生に相談する
バイザーが怖くて話せないこともありますよね。
そういう時は学校の先生に話しましょう。
客観的に、どんなことがあって何をされたのか話してください。
バイザーがダメで実習に影響があると判断されれば、別のバイザーが来ます。
なんか嫌…みたいな理由は甘えでしかないので、自分を甘やかさないでくださいね
3.記録を取っておく
バイザーにされたことの証拠をとっておくことで、スムーズにバイザーを変更できます。
客観的な証拠があれば、学校側も医療機関側も動きやすいためです。
録音できれば録音、難しければその日ごとのメモでもOK。
また、証人を用意することでも証拠になります。
作業療法士(OT)の辛い実習を乗り切るための秘策3選でも対処法をまとめているので、上記3つでダメそうなら参考にしてください。
作業療法士(OT)の実習でうつになった…実習をリタイアしたらどうなる?
もし、作業療法士の実習をリタイアすることになった場合はどうなるのかというと、救済措置として「追加実習」があります。
学校やその時の状況にもよりますが、一般的に救済措置はあるのでご安心ください。
うつ病の診断が医師から出ているか、勝手にうつだと思い込んでいるだけかは置いておいて話を進めますね
追加実習は別の医療機関になることが多いです。
受け入れ先も事情を聞かされているので、一回目よりスムーズに終えられるでしょう。
筆者がいた病院に来ていた学校では、課題+追加実習という形式でしたので、学校に確認したほうがよいです。
課題だけの事例は見たことがありませんが、学校やその人の状況にもよると思うので、まずは先生に相談することをおすすめします。
まとめ:作業療法士(OT)の実習でうつになるくらいならやり直そう
作業療法士の実習が辛いかどうかは、バイザーによって決まります。
あたりを引けば楽しく、有意義な実習になりますが、ハズレを引けば地獄のような実習になるでしょう。
もし、ハズレを引いてしまってどうしても辛いなら、先生に相談してバイザーを変えてもらうか、別の実習先を手配してもらうことをおすすめします。
うつ病になって人生を棒に振るくらいなら、実習をやり直した方が合理的ですよね。
無理せず生きましょう。
今回は以上です。