作業療法士に向いていない人ってどんな人?自分の適性が気になる
もしかして、自分って作業療法士に向いてない?…目指さないほうがいいのかな
このような悩みを解決します。
作業療法士を目指そうにも、自分に向いているのかわからないと不安ですよね。
なんとなく「作業療法士ってどんな職業?」と調べている方においても、どんな人が向いているのかは気になるポイントでしょう。
本記事では、作業療法士に向いてない学生・人の特徴だけでなく、どんな人がOTに向いているのか、ご紹介します。
あわせて作業療法士免許を取得するメリットまで解説するので、自分の将来で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.作業療法士に向いてない人・学生の特徴を元採用が解説
作業療法士に向いてない人の特徴は下記の5つです。
人事経験をもとに抜粋しました。
※「作業療法士に向いてない人の特徴」は絶対ではありません。
1つでも当てはまったらダメというわけではなく、そういう傾向にあるというだけです。
1つずつ解説しますね。
1-1.向上心がない
向上心がない学生は作業療法士に向いていません。
なぜなら、作業療法士は学び続ける職種だから。
医療は日々進歩しているので、学校で学んだことだけできればよいわけではありません。
新しい方法を取り入れ、より最適なリハビリを提供する必要があります。
そのためには改善する能力が必要であり、向上心がなければできません。
1-2.相手の気持がわからない
相手の気持がわからない学生も作業療法士には向いていません。
なぜなら、患者さん一人一人と向き合う必要があるためですね。
患者さんの気持ちに寄り添うことで信頼関係を構築できます。
普段から「あなたは人の気持ちが分からないの?」と言われている方は、作業療法士が向いてない可能性が高いです。
日常生活から他者の気持ちを理解する努力をすれば、少しずつわかってくるはずですよ。
小説を読んで、登場人物の心理を理解する方法もおすすめです。
1-3.人と関わることが苦手
人と関わることが苦手な学生も作業療法士に向いていない事が多いです。
OTは患者さんだけでなく、スタッフと関わる事が非常に多いためですね。
- 医師
- 看護師
- 理学療法士
- 言語聴覚士
- 介護士
- 地域包括員
上記のように、多くの人と「チームで」患者さんのケアをするのが作業療法士です。
患者さんと関わるだけではなく、コミュニケーション能力が求められます。
1-4.忍耐力がない
忍耐力がない学生も作業療法士は向いていないでしょう。
なぜなら、OTは体力を使うだけでなく、精神力も要求されるから。
ただ患者さんをリハビリするだけが作業療法士の仕事ではありません。
問題がある患者さんをリハビリするために根気強く向き合う努力や、常に学び続ける姿勢でいなければいけませんからね。
そこまで気負いする必要はありませんが、嫌なことが少しでもあると逃げ出してきたような方には、作業療法士は向いていないでしょう。
1-5.お金持ちになりたい
お金持ちになりたい学生さんは、作業療法士に向いていません。
なぜなら、作業療法士は稼げる職種ではないためですね。
詳細は、理学療法士と作業療法士の給料が安い5つの理由【給料を上げる方法は?】で解説していますが、作業療法士は本当に稼げません。
求人サイト大手の求人ボックスによると、作業療法士の平均年収は359万です。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態調査統計」によれば、現在の日本人の平均年収は約450万円なので、大きく下回っています。
しかも、昇給昇進がほぼないんですよ…
というわけで、お金持ちになりたい学生は作業療法士に向いていません。
ガッツリ稼ぎたいなら、別の職業になったほうが良いです。
とはいっても、作業療法士で年収500万円以上になることは、20代でもできちゃいます
あまり知られていませんけどね。
気になる方は、作業療法士がお金持ちになる方法と稼ぎ方【ロードマップで解説】を参考にどうぞ。
2.作業療法士に向いている人・学生はどんな人?
それでは、どのような学生が作業療法士に向いているのでしょうか?
自分は向いてない?向いてる?と、不安な方は参考にしてください
人事の経験からは、下記の3つに当てはまる学生がOTに向いているといえます。
1つずつ解説しますね。
2-1.好奇心が強い
好奇心が強い学生は作業療法士に向いています。
なぜなら、円滑で適切なリハビリを提供するために重要だから。
OTは、患者さん一人一人に寄り添って、それぞれに適切なリハビリを提供します。
患者さんごとに合わせて接し方を変え、リハビリ内容を変え、最適なリハビリをしてケアすることが目的です。
そのためには、普段からあらゆる情報を入手する必要があります。
好奇心がないとできないので、好奇心が強い学生は作業療法士に向いているでしょう。
2-2.体力に自信がある
体力に自信がある学生も作業療法士に向いています。
なぜなら、OTは心身ともにエネルギーを使うためですね。
そう、「心」と「体」、両面での体力が必要です。
身体的な面での体力は、患者さんのリハビリで重要なのは言うまでもありません。
体を起こしたり、支えたりしますからね。
精神的な面での体力は、根気強く向き合うことや終わりのない改善をするために必要です。
気難しい患者さんの担当になると、嫌になってやめてしまう人すらいるほどですからね。
心と体、両面における体力がある人が作業療法士に向いています。
2-3.コミュニケーションが得意
コミュニケーションが得意な学生も作業療法士に向いています。
なぜなら、適切なリハビリの提供には、患者さんとの信頼関係が不可欠だから。
自分から話しかけたり、傾聴したりして、良い人間関係を築くためのコミュニケーション能力が重要です。
また、作業療法士は、他のスタッフと協力する「チーム医療」が基本ですよね。
スタッフともコミュニケーションを取れないと、人間関係の悪化に繋がりますし、患者さんに悪影響が出かねません。
誰とでも打ち解けられるようなコミュニケーション能力が高い学生さんは、作業療法士が向いているでしょう。
ちなみに、これから実習があって不安な方は、下記の記事を参考にどうぞ。
作業療法士の実習の実態をまとめました。
3.作業療法士に向いてないかも…諦める必要はありません
ここまで、作業療法士に向いてない人の特徴と、向いている人の特徴をご紹介しました。
おそらく、「やった!自分は向いてそうだ!!」と思った方もいれば、「自分には向いてなさそう…目指すのはやめよう…」と落ち込んでしまった方もいるでしょう。
作業療法士に向いていても、向いていなくても諦めないでほしいです。
なぜなら、実際にやってみないと、本当に向いているのか向いていないのかわからないから。
筆者は実際に、向いていない…と落ち込んで入社してきた子が、活き活き働いている姿を見ています
やる前から「向いていない」と決めつけないほうが良いです。
所詮、他人が決めた「向いている人・向いていない人」ですし、「ふーん、そうなんだ」程度でいいんですよ。
今回ご紹介した「作業療法士に向いてない人の特徴」は絶対ではありません。
また、向いている特徴に当てはまっていたとしても、作業療法士に適性があるとは限りません
向き不向きと適正は、似て非なるものです。
作業療法士に向いているからOTになってうまくやれるとは限りません。
職場の人間関係や働き方の問題など、たくさんありますからね。
あくまでも「向き不向き」ですので、自分がどうしたいのかを軸に考えることをおすすめします。
実習が辛くて「向き不向き」を調べた方は下記の記事を参考にどうぞ。
4.作業療法士に向いてない人でも免許は取得しておくべき理由
作業療法士に向いてない学生さんにおいても、免許は取得しておくことをおすすめします。
なぜなら、働き口に困らないから。
就職先に困らないって、実はかなりすごいんですよね。
一般職の場合は、何かしら専門スキルや実績がないと転職しにくいですから。
【閲覧注意】作業療法士はやめとけと言われる理由|現役OTの見解は?で解説していますが、作業療法士にはデメリットもあります。
しかし、条件にこだわらなければ就職し放題ですので、免許を持っておいて損はありません。
作業療法士免許は、本当に転職に強いです。
OT→OTはもちろん、OT→一般企業への転職もできます。
作業療法士から一般企業への転職については、作業療法士から一般企業への転職がおすすめな4つの理由を人事が解説を参考にどうぞ。
作業療法士の転職に多い「人間関係の悩み」は、実は職場を変えることで殆どが解決します
一般職だと、ぽんぽん転職することは難しいですよね。
その点、作業療法士なら転職しやすいという強みがあります。
もし合わなければ、OTに関係ない一般職に転職することもできるので、とりあえず作業療法士になって、実際に働いてみてください。
作業療法士が向いてなければやめる、向いてそうなら続けてみる、というように、重く考える必要はありません。
作業療法士免許があって損することはないので、「今」やりたいことが明確でないなら、作業療法士免許を取得しておくことをおすすめします。
まとめ|作業療法士に向いてない人でもOTになれる
作業療法士に向いてない学生の特徴と、向いてなくても免許を取得すべき理由を解説しました。
もし、作業療法士を目指そうか悩んでいるなら、ぜひ目指すことをおすすめします。
なぜなら、作業療法士免許があれば、将来的に働き口に困ることがないためです。
日本の将来を考えると、必ず雇ってもらえる資格は持っているだけで安心できますよね
また、今回ご紹介した「作業療法士に向いてない人の特徴」は絶対ではありません。
向いてない特徴に当てはまっていたとしても、実際にやってみなければわからないためです。
「やりがいがあって楽しい!」と思う可能性が0ではありませんよね。
将来を真剣に考えて、たくさん悩んでください。
悩んだ上で、自分で出した決断なら、後悔することはありません。
今回は以上です。