作業療法士を2年目で辞めたいです…仕事が辛い…
作業療法士を2年目でやめてもいいのでしょうか?とりあえず3年とか聞くし…
このような悩みを解決します。
僕が人事担当をしていたころ、2年目で作業療法士をやめたいと相談してくる人は毎年のようにいました。
2年目どころか1年目、1年目どころか数か月で辞めたいという人もいましたね。
大丈夫。やめても大丈夫ですよ。
今の職場でないと働けない!なんてわけがないので、安心して転職してください。
なぜなら、作業療法士はどこでも働ける需要があるから。
上司や同僚に「ココじゃないと無理」とか言われているなら、無視でOKです。
本記事では、作業療法士を2年目でやめて転職しても平気な理由や、実際にどのくらいの人がやめてもいるのかなどを、実際に人事として働いて得た知見をもとに解説していきます。
つらいなら、やめていいんです。
大丈夫ですよ。
はじめに:新卒入社後、3年以内で転職する社会人は3割もいるという事実
厚生労働省の発表によると、令和2年度における新人の離職率は下記の通り、それぞれ3割程度です。
- 大卒の就職後3年以内の離職率→31.2%
- 高卒の就職者3年以内の離職率→36.9%
3年以内の転職は、もはや当たり前なんですよね…
ちなみに、1年目で辞める人もゴロゴロいます。
本当にやめても大丈夫ですよ。
皆さんうまくやっていますし、何とかなりますからね。
作業療法士を2年目でやめたい…転職で悩んでいる人に人事が伝えたい3事実
作業療法士を2年目で辞めたいと考えている方に、3つだけ伝えさせてください。
回復期病院で人事をしていた僕から、知っておいてほしい事実があります。
サクッと行きますね。
作業療法士は2年目で辞めても需要があるからやっていける
1つ目は、作業療法士を2年目でやめることは、全然大丈夫であるということ。
なぜなら、2年目のOTには需要があるから。
理由は後述しますが、本当に2年目の作業療法士には需要があるからです。
転職先は、ぶっちゃけいくらでもあります。
今の職場が辛いなら向いていないだけですよ。
作業療法士を2年目で辞める人は毎年いる
2つ目は、作業療法士を2年目で辞める人は、実際に毎年いるということ。
2年目だと、やっと社会人に慣れてきたくらいだと思います。
だから、2年目でやめようか、転職しようか悩んでいる人がどのくらいなのか見当もつきませんよね。
- 仕事がつまらない
- 思っていたような仕事ができない
大丈夫、2年目で辞めようか悩むのは当然です。
実際にやめる人も毎年いますからね。
だから、2年目で辞めることに抵抗を覚えないでほしい。
特に、楽しくないという理由で辞める人は、結構いるんです。
思っていたのと違うってね。
作業療法士を2年目で辞めるか悩むのは良いこと
3つ目は、作業療法士を2年目で辞めるか悩むのは良いことなんだよ、ということ。
なぜなら、自分の将来を真剣に悩んでいる証拠だから。
何も考えずに同じ職場で働く人は、正直成果も挙げません。
会社にぶら下がっているだけのことが多く、人材的魅力もないからです。
2年目になると、先輩をみて将来どうなるのか見えてきます。
結婚や子供のことだってありますよね。
昇給や昇進のこと、スキルアップや理学療法士でやりたいことだってあるでしょう。
ここで続けるという選択を取るか、転職するか。
作業療法士を2年目で辞めるか悩むというのは、真剣に悩んでいる人ならだれでも直面する問題です。
作業療法士を2年目でやめたいと考える人が増える理由
ここでは、2年目の作業療法士が仕事を辞めたくなる理由を3つご紹介します。
1つずつ見ていきます。
1.このまま作業療法士を続けていては生活できない
1つ目の理由は、このままだと給料が増えなくて生活できないからです。
なぜなら、診療報酬は年々改悪されていくのに、PT/OT/STの数は増えているから。
このまま転職もなしで続けていいれば、給料が増えないので生活できなくなるというわけです。
物価高、税金高もありますからね。
2年目に関しては、住民税の納税も増えるので、1年目より手取りが減ることが多いですし…
2.業務量と責任だけは増える
2つ目の理由は、業務量と責任だけは増えることです。
給料は増えない。
でも責任と業務量は増える。
だからやめる、転職する、というのは道理でしょうね。
おまけに上司はクソってことも多いですし…
3.作業療法士に将来性を感じない
3つ目の理由は、作業療法士に将来性を感じないためです。
2年目になると、昇給事情やどこまで昇格できるのか、大体見えてきます。
そこから逆算して「これでいいのか」考えて、転職する人が多いんです。
作業療法士はオワコンという真実と嘘!理由と将来性を解説でも解説していますが、給料面で幻滅して転職する2年目は大勢います
ちなみに、作業療法士には将来性がありますよ。
でもね、普通に続けているだけだと、待遇面ではもちろん、採用されにくくなると予想されています。
だからこそ、今のうちから転職してスキルや経験を積み、将来に備えておく必要があります。
作業療法士を2年目でやめたい?転職が合理的といえる根拠
作業療法士を2年目でやめても問題ない理由は下記の3つです。
ぶっちゃけ、転職が合理的なんですよね。
1つずつ解説します。
作業療法士の2年目は特に転職しやすいから
1つ目の理由は、作業療法士の2年目はとくに転職しやすいからです。
なぜなら、需要があるから。
人事目線でぶっちゃけますよ。
2年目の新人さん、人事からするとめっちゃほしいです。
若くて将来性がある、そのうえ採用コストも低くて人件費も安めだからね。
完全に売り手市場なので、職場を選んでいいと思います。
転職に失敗しても復職しやすいから
理由の2つ目は、仮に転職先がダメでも復職しやすいからです。
転職しました、でもダメな職場でした。
この場合、元居た職場に出戻りできるという話です。
採用コストが0で、当人の実力や人柄もわかっているからです。
出戻りもOKなので、低リスクで転職できるのが、2年目でやめてもいいといえる理由ですね。
2年目という「経験がある若手」は、需要が大きいから
理由の3つ目は、作業療法士の2年目は、いい感じで経験があるので需要が大きいためです。
すでに解説した通りなので詳細は省きますが、経験がある若手はどこでもほしいんですよね。
だから2年目で理学療法士を転職しても平気なのよな…羨ましい。
作業療法士を2年目で辞めたほうがいい人の特徴【人事目線で解説】
ここでは、作業療法士を2年目で辞めたほうがいい人を紹介しますね。
人事から見て、これはもうやめなさい!と言ってしまうような人は下記の通り。
ストレスで心身に異常が出ている人
作業療法士の仕事が嫌すぎて、ストレスで心身に異常が出ている人は、すぐに辞めてください。
なぜなら、心身を壊すから。
うつ病になってしまいます。
本当にね。
仕事に命を懸ける必要なんかないので、だれが何を言おうと辞めていいんです。
自分の命と仕事、どちらが大事ですか?
人生どうとでもなります。
自分の人生を優先しましょう。
退職届を出しに行くことすら辛いなら、退職代行を使えば解決です。
退職代行を使えば、一度も職場に行かずに仕事を辞められます。
退職代行は有料なのでおすすめはしたくないですが、出社そのものが辛い人はぜひ使ってください。
それくらい追い込まれているからです。
精神疾患は本当に治るまで時間がかかります。
どうか、勇気をもって逃げてください。
人間関係が本当に無理でストレスがヤバい人
人間関係で悩んでいて、どうにもならない人もやめたほうがいいです。
なぜなら、人間関係は仕事の進捗や自身の健康に大きく関わるから。
人間関係が悪いと、仕事そのものが嫌でなくてもストレスを抱えてしまいます。
どの職種、業界においても人間関係は重要です。
だからね、辛いなら逃げてください。
逃げていいんです。
あなたとマッチした職場は必ずあります。
こだわりがない人
作業療法士にこだわりがない人は、OTそのものを辞めて一般企業への転職を考えてもいいと思います。
なぜなら、リハビリ職が向いていない可能性があるから。
適性がないなら、辛くて当然です。
免許を失うわけではないので、思い切って一般職に移る人も、少数ですがいますよ。
転職のプロである転職エージェント(無料利用可能)に任せておけば、優良案件を紹介してくれますよ。
不安に思うかもしれませんが、今の環境を変えるには行動するしかありません。
我慢し続ける人生か、行動して幸せをつかむかはあなた次第です。
給料がもっと欲しい人
給料に不満がある人も作業療法士を辞めて転職するか、副業するしかないです。
PTやOTといったリハビリ職の給料が上がる見込みはありません。
作業療法士の年収が低い理由と給料の増やし方を人事が解説で解説しているように、どんなに実力がある人でも、まったくスキルのない人でも給料が変わらないシステムだからです。
ぶっちゃけ、同じ職場で働くメリットがないんですよね。
そのため、安定して収入を増やしたい方は、2年目であっても転職・副業することをおすすめします。
作業療法士が辛い…疲れた時に使えるモチベーション維持方法
もし、今の仕事が辛くて辛くて、すぐにどうにかしたい方は、下記の3つを参考にしてください。
現役のOTに聞いた、辛い時や疲れた時に使える対処法です。
- 期待しない
- 作業療法士を辞めてもいいと思う
- 毎日が勉強だと思う
詳細は、下記でまとめています。
作業療法士を2年目でやめたい…転職前に知っておくべき国の制度
作業療法士をやめたいと悩んでいるあなたは、相当辛い状況にあるのだとお察しします。
2年目で辞めるという事実に不安になったり、うまく転職できるのか心配になるのも無理ありませんが、新卒1年目・2年目だからこそ優遇される国の制度があるのでご紹介します。
勘違いしやすい注意点もあるので、必ず読んでほしいです。
特定求職者雇用開発助成金のおかげで転職がしやすい
日本には、特定求職者雇用開発助成金という、雇った人(企業)がもらえる補助金制度があります。
自分がもらえるわけではありませんが、雇う側としても新卒2年目を雇用するメリットがあるというわけです。
この制度のお陰で2年目でやめた理学療法士であっても、より転職しやすくなっています。
詳細は、厚生労働省が公開している「令和5年度雇用・労働分野の助成金のご案内」をご確認ください。
企業がすることなので、読まなくてもOKです。かなり長いし…
【注意】失業手当(失業保険)は1年以内で退職すると出ない
仕事を辞めると「失業手当」がもらえるというのは、1年以上勤務した人に限ります。
そのため、1年目で辞めるとなると、失業手当はもらえないので注意してください。
失業手当をもらえる条件は、「離職前の2年間に雇用保険に通算12ヶ月以上加入していること」だからです。
よって、1年以内で退職する場合は、次の転職先が決まってからにしたほうがよいでしょう。
転職先を探すのは早いほうが良いですね
作業療法士を2年目で転職する人は20名中3名程度
結論、毎年3名くらいの作業療法士が2年目で転職しています。
2年目の作業療法士が20名いたら、そのうち3名くらいが毎年やめていきます
1年目は成績も勤務態度も良かった人に、やめる人は多いですね。
多い理由は下記の通り。
- 給料が安い
- やりたいことができない
- 上下関係がきつすぎる
- 上司がダメ
- 家族の問題
家族の問題は、本音を聞き出せていないので参考にしなくてよいと思います。
ただ、給料面と上司の問題は、弊社の問題であると自覚しています。
このように、自己都合で転職する若手は普通にいるという事実をしってほしいです。
作業療法士を2年目で転職するならタイミングは?やめるならいつがベスト?
2年目だと、どのタイミングで辞めていいのか悩むと思います。
周りの目も気になりますよね。
結論からいうと、2年目の理学療法士が辞めるタイミングでベストなのは「自分が辞めたいと思ったとき」です。
なぜなら、2年目の作業療法士を欲しがる企業は腐るほどあるから。
理論上は2・3月か8・9月が求人数が増えるタイミングなのでおすすめですが、求人が増えても応募者数も比例して増えるので、トントンという印象ですね。
ですので、今の職場が嫌ならタイミングとか気にせずサクッと辞めていいですし、むしろそっちの方が働きやすいでしょう。
「なんですぐ辞めたの?」って聞かれそうで不安かもしれませんが、そこも問題ないですよ。
実力を発揮できる職場を探しているだけですので、正直にいえば全く問題ないです。
人間関係で退職したい場合も同様ですね。
1年目や2年目の若手を求める企業はたくさんあるので、今の職場で無理する必要はありません。
作業療法士を2年目で辞めたい…転職するなら情報収集だけはすぐに始めよう
作業療法士を2年目で辞めることには、何ら問題ありません。
しかし、行動はすぐにすべきです。
なぜなら、求人数には限りがあるから。
いくら2年目が転職に有利といっても、応募できる求人は有限です。
優良求人ほど早くなくなるので、行動が遅いと転職先が見つからない…なんてことになりかねません。
少なくとも情報収集だけはしておくことをおすすめします。
情報収集は転職エージェントを活用すれば簡単にできます。
転職エージェントとは、「無料」で利用できる転職サービスのことです。
無料登録することで、下記をサポートしてくれます。
- 求人探し
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 非公開求人の紹介
- 面接日程の調整
働きながら転職できるようにサポートしてくれるのが、転職エージェントです。
転職未経験者は、転職の進め方や注意点、求人の探し方など、何1つ知りませんよね。
ぶっちゃけ、転職エージェントなしで転職活動するのは、初期装備でラスボスに挑むようなものなので、必ず活用することをおすすめします。
まとめ:作業療法士を2年目でやめるのは戦略であり、転職したもの勝ちです
作業療法士を2年目でやめてよい理由と2年目のOTが転職がしやすい理由などをまとめました。
ぶっちゃけ、2年目の作業療法士は需要しかないので、ビビらなくていいです。
辛い環境で頑張る必要もないです。
無理して頑張るのではなく、自分に向いている職種が見つかるといいですね。
ちなみに、職場を変えただけで悩みが吹き飛んで、「作業療法士を続けてよかった!」となるケースもあります。
具体的には、下記の通り。
- 職場の人間関係のせいでOTを辞めたい方
- やりたいことができなくてOTを辞めたい方
上記のような方は、職場を変えるだけで改善される場合があるので、まずは職場を変えることをおすすめします。
せっかくとった資格ですし、もったいないですもんね。
それでもだめならOTそのものが向いていないかもしれないので、一般企業が良いと思います。
今回は、以上です。