作業療法士が円満に退職するためには何をすればいいですか?
作業療法士が退職する際の伝え方や大まかな流れが知りたい
このような悩みを解決します。
作業療法士にかかわらず、退職したい時はどのように伝えればいいのか迷いますよね。
退職の経験がなければ、不安でいっぱいだと思います。
そこで本記事では、作業療法士が退職する際の伝え方を細かくご紹介します。
円満退職するためのコツやタイミングなど、具体的な伝え方を解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【実体験】作業療法士の退職は伝え方が悪いとデメリットしかない
人事経験がある筆者としての実体験ですが、作業療法士は退職の伝え方が悪いとデメリットしかありません。
なぜなら、会社と人事担当者にとって悪いイメージを持たれてしまうから。
「退職するから関係ない!テキトーにしても平気でしょ!」
実は、このように考える方が一番損をします。
医療業界では横のつながりが強く、人材に関する情報が共有されていることがあるためです。
悪いイメージを持たれるような退職をしてしまうと、その後の転職活動にも悪影響がでると思ってください。
「これっきりだし、ひどいことをしても大丈夫!」という言動は、転職先にも筒抜けな可能性があります。
人間性に問題ありとされ、内定を取り消されるリスクもあるでしょう。
また、作業療法士では出戻りすることも、可能性としては0ではないですよね
ひどい態度のまま退職したら、出戻りすることになった場合どうなるでしょう。
おそらく、非常に気まずいし、よい待遇は受けられないはずです。
作業療法士が退職を伝える際の言動は非常に重要ですので、誠実な対応をおすすめします。
会社や上司と仲が悪くて退職する場合でも、大人の対応が吉です。
未来の自分のためになりますからね。
作業療法士を1年目や2年目でやめたい…転職してもいいの?
作業療法士を転職するといっても、年次によってどうしていいのかわからないと思います。
特に、1年目や2年目にとっては。
結論、作業療法士を転職するなら、1年目や2年目の方が有利なことも多いです。
なぜなら、若い作業療法士が不足していて、どこでも需要が確保されているから。
若い作業療法士は、採用コストがかかっても維持コストが安く、将来性があるので人気です。
だから、1年目だからとか、2年目だからとかで躊躇しなくていいんです。
むしろ、先に動いた方が給料が増えやすいですし、人間関係のストレスからも解放されます。
1年目~3年目の方でやめてもしてもいいのか悩んでいる方は下記も参考にどうぞ。
作業療法士が確実に退職したいなら、退職代行経由で退職を伝えてもらおう
仕事が辛くて今すぐ辞めたい方は、退職代行をご検討ください。
退職代行なら、一度も職場へ行かずに退職出来ます。
退職代行はあまりいイメージを持たれませんが、イメージよりも優先すべきなのはあなたの心の体です。
無理をしてうつ病になると社会復帰そのものが困難になります。
そうなる前に、退職代行という切り札を使って次のステップに進みましょう。
確実に辞められるので、どうしても辞めたい、やめられればいいという方はご検討ください。
詳細は、作業療法士が退職代行で辞める方法や流れを解説【無理するな】でまとめています。
作業療法士が円満退職するための伝え方のコツは5つ
作業療法士が円満退職するためには、伝え方にコツがあります。
下記5つを意識して、退職を伝えましょう。
1つずつ解説します。
上司に1対1で伝える
まずは、直属の上司にアポイントを取ることからです。
時間を取ってもらい、退職を伝える場を作りましょう。
その方が真剣さが伝わりますし、他の人にも聞かれずに済みます。
時間を取ってもらえない場合はメールや置手紙でもよいですが、望ましくはありません。
誠実さに欠けると判断されたり、見逃されたりする恐れがあります。
伝えるタイミングは3か月前
伝えるタイミングは、希望退職日の3か月前が望ましいです。
なぜなら、タイミングは早すぎても遅すぎてもダメだから。
1か月前でも就業規則的にはOKなところもあるでしょうが、誠実さを見せるために3か月前をおすすめします。
早く伝えた方が心もすっきりしますよ
ちなみに、半年前など、早すぎてもよくありません。
そんなに先で辞めるなら、今すぐ辞めてもらった方がやりやすいと企業からいわれてしまいます。
よって、作業療法士を辞める連絡は3か月前に、直属の上司へ1対1で伝えるようにしましょう。
退職の意思を明確に伝える
上司に退職を伝える時は、退職の意志が固いことをアピールしましょう。
なぜなら、引き止められる可能性があるから。
引き止められてしまうと、話が先に進まなくなります。
ポイントは、退職の相談ではなく「報告」形式で伝えることです。
「作業療法士を辞めようと思っているのですが…」ではなく、「辞めます」と、はっきり伝えましょう。
こうすることで、退職の意志が固いことをアピールできます。
1年目だから不安…という方は、下記の記事を参考にしてください。
1年目だからこそ、作業療法士をすっぱり辞められるんですよ。
会社への不満は言わない
作業療法士を辞めると伝える際、会社への不満を言ってはいけません。
なぜなら、あなた自身の首を絞めてしまうから。
すでにお伝えしましたが、転職市場においてあなたの情報が共有されている可能性があります。
退職時の態度が悪いと、人間性を疑われかねません。
転職先の耳に入ったら、どうなることでしょう。
そうならないために、退職を伝える際は、会社への不満は言わないようにすべきです。
退職理由はポジティブにする
退職理由はポジティブな理由にしましょう。
理由はすでにお伝えしましたが、あなたの評判を落とさないためです。
嘘でもいいので、あなたにとってプラスになるような、ポジティブな理由を選ぶことがポイントになります。
具体的には、下記の通りです。
- キャリアアップしたい
- やりたいことができる環境へ行きたい
- もっと高レベルなリハビリがしたい
ポジティブな理由での退職ならば、転職先・退職元どちらの企業へもよい印象を与えられます。
また、転職先でうまくいかなかった場合に備えて、出戻りしやすくする効果もあるのです。
退職理由はポジティブな理由にして、自分の評判を下げないようにしましょう。
作業療法士の退職理由でよくあるものは?
ここでは、作業療法士の退職理由でよくあるものを、人事の経験からご紹介します。
ぶっちゃけ、ネガティブなものが多いです。
意外と素直に理由を話してくれる方が多いですが、皆さんが退職する際は嘘でもいいのでポジティブな理由にしてくださいね。
1つずつ解説します。
給料や待遇面での不満
作業療法士の退職理由で一番聞くのが、給料や待遇面での不満です。
これはもはや仕方ないかと思います。
作業療法士が収入をアップさせるには、転職を繰り返すか副業を頑張るしかありませんからね。
ちなみに、作業療法士の平均年収は354万円です。
2021年9月に国税庁が発表した「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、現在の日本人の平均年収は約430万円なので、大きく下回っています。
多くの作業療法士は、年収400万円にも到達していません。
それでは、転職するのも無理ないでしょう。
ちなみに、作業療法士の給料は診療報酬の影響で上がりません。
残念ながら事実であり、確定しています。
つまり、年収を上げるためには、転職か副業をするしかないのです。
作業療法士を見限って、一般職になるOTもいますからね
作業療法士の資格は強いのです。
実は、一般職でも活かせます。
作業療法士から一般企業への転職がおすすめな4つの理由【OTが転職する方法】でまとめていますが、作業療法士の資格を活かせる一般職はありますし、実際に活躍している元OTもいます。
作業療法士に合わない人もいるはずなので、一度一般職を経験してみるのも1つの手です。
人間関係の悪さ
作業療法士の退職理由として、人間関係の悪さもよくあります。
作業療法士はたくさんの人と関わりますからね。
その分、嫌いな人と出会ってしまいやすいのです。
- 上司
- 看護師
- 医師
- 介護士
- 地域連携員
特に多いのは、上司と馬が合わないというもの。
これは作業療法士に限った話ではないはずですが、OTにおいても多いです。
作業療法士は転職に強いので、人間関係をリセットしつつ、年収アップを狙う人が多いですね。
家庭の事情
作業療法士においても、家庭の事情で退職する人はいます。
- こどものため
- 親の介護
- 実家を継ぐ
などなど、よく聞く理由ですね。
とはいっても、家庭の事情で退職するのは、ある意味賢いです。
なぜなら、あまり深く踏み込めないから。
誰しも聞かれたくないことの1つや2つはありますからね。
退職理由で困ったら、家庭の事情で押し切るのも手ですよ。
もし、本当はお金の問題というのでしたら、作業療法士が勝ち組になる9つの方法【賢く稼いで年収500万】をご覧になってください。
作業療法士として収入を増やす方法をまとめています。
作業療法士が円満退職するために!伝え方以外で重要なことは?
作業療法士が円満退職するために、伝え方以外で重要なポイントは3つあります。
1つずつ解説しますね。
誠実さを見せ、感謝を伝える
まずは、誠実さを見せることがポイントになります。
3か月前など早めに伝えるだけでなく、話し言葉や態度まで、細部に気をつけましょう。
また、感謝を伝えることも忘れないように。
会社に対して「お世話になりました」、上司に対しても「今までありがとう」と感謝を伝えてください。
それだけで、あなたの印象がグッとよくなります。
面倒かもしれませんが、めぐりめぐって自分のためです。
表向きはあくまでも誠実さをアピールしつつ、感謝を伝えることが、次の自分のためになります。
退職理由はネガティブであっても、ポジティブに振舞うことで円満退職できますよ
引継ぎで手を抜かない
引継ぎで手抜きしないことも、作業療法士が円満退職する上で重要です。
なぜなら、引継ぎを全力でやれば会社にいいイメージを抱かせることができるから。
引継ぎはテキトーにやられがちですが、重要な業務です。
つまり、誠意をみせられる絶好の機会になります。
引継ぎへの態度だけでも評判に差がつくので、手を抜かずにやりましょう。
転職先が合わなくて出戻りすることになったときも、去り際が美しければ歓迎されやすいですよ
繁忙期を避ける
繁忙期を避けることで、会社への誠意を見せられます。
なぜなら、繁忙期に辞められると会社にとっては大迷惑だから。
配慮したうえで退職届を出せば、会社へ良いイメージを与えられます。
また、繁忙期に退職しようとすれば、あなたの退職手続きが後回しにされたり、ミスを連発されたりするかもしれません。
会社にとって繁忙期にやめる人は、迷惑以外の何物でもないですからね。
自分のためだけでなく、会社のためにも繁忙期は避けて退職を伝えるようにしましょう。
作業療法士こそ退職を伝える前に!転職活動で差をつけよう
退職届を出す前に、転職活動を始めておけば、スムーズに転職&退職が進められます。
なぜなら、転職活動や情報戦であり、早く動けば動くほど有利になるから。
退職出来ても転職できなければ意味がないですよね。
だからこそ、先に転職先候補を決めておく必要があるのです。
また、転職先が決まっていたほうが精神的にも安心できます。
退職と転職にはエネルギーが必要なので、精神の安定は必須です。
転職活動は、転職エージェントを使えば働きながらでもできますよ
転職をしたことがないと、大変そうで忙しいイメージがあると思います。
しかし実際は、転職エージェントが求人の発掘からスケジュール管理までしてくれるので、働きながらでも短期間で転職できるんです。
転職の流れや転職エージェントついては、リハビリ職におすすめ転職エージェント・サイト5選!32社から人事目線で比較でまとめているので参考にしてください。
まとめ:作業療法士が円満退職するためには伝え方が超重要
作業療法士が円満退職するための伝え方やコツを解説しました。
具体的には、下記の5つです。
- 上司にアポを取り、1対1で伝える
- 伝えるタイミングは3か月前
- 退職の意思を明確に伝える
- 不満は言わない
- 嘘でもポジティブな退職理由を伝える
上記を抑えれば、作業療法士を円満に退職できるでしょう。
どんなに会社や上司が嫌いでも、表に出さないこともポイントです。
ケンカを売ってもプラスになることがありませんからね。
また、意外と見落としがちなのは、転職活動を早めにスタートさせておくことです。
なぜなら、優良求人はすぐになくなってしまうから。
退職を伝える前から転職活動を進めておくことで、優良求人をキャッチできます。
先に内定がでていれば、安心して退職も進められるでしょう。
退職と転職、どちらもスムーズにいくことを祈っております。
今回は、以上です。