作業療法士の転職は何年目が多い?ベストな転職時期と注意点

作業療法士で転職する人は何年目が多いの?1年目や2年目でも転職できる?
作業療法士が転職するなら何年目にすべき?成功しやすいタイミングは?

このような悩みを解決します。

結論から言うと、作業療法士は何年目だろうが転職できます。

作業療法士なら、1年目の新卒だろうが、2年目だろうが、3年目だろうが、10年目だろうが、いつでも転職できるのでご安心ください。

半年以内で辞める人もいますし、「とりあえず3年」なんていう昭和の考えは無視でいいです。

なぜなら、作業療法士は転職に強いから。

全国どこでも需要がある医療系国家資格なので、基本的にはどこでも就職できます。

ただ、転職するにあたって、これをしないと転職成功は難しいという注意点がありますね。

本記事では、作業療法士は何年目で転職をするのかといった情報から、転職を成功させる方法・流れ・注意点までをまとめました。

転職を検討している作業療法士の方なら知っておかないとまずいことをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

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【実体験】作業療法士の転職は何年目が多い?【結論:3年目~5年目】

結論から言うと、作業療法士は3年目~5年目に転職する人が急増します。

理由は後述しますが、転職に意識が向きやすい時期だからですね。

3年目になると、職務に慣れてきます。

すると、将来について考える余裕が出てくるんですよね。

すると不思議なことに、下記のような考えが浮かんできます。

  • 転職してもっと稼ぎたい
  • もっとスキルを磨きたい
  • キャリアアップする時期は今なのでは?

そして、行動に移すというわけです。

作業療法士に限らず、社会人全体として言えることですね

反対に、作業療法士の転職者が一番少ないのは、7年目~10年目くらいのベテランと、入社半年くらいでしたね。

入社数ヶ月でやめる新卒は毎年数人いますが、半年は意外といません。

おそらく、3ヶ月位で辞める人と、半年を超えて1年は頑張れる人で分極されているためだと思われます。

入社半年はボーナス支給の関係で辞める人が多いと思われますが、弊社はボーナスが4回に分けて支給されるので関係なかったです。

10年目以降になってくると、転職する人はほとんどいません。

転職する気がない人や、今の環境に満足している人だからこそ、長続きしているわけですからね。

中には家族の事情や健康上の理由、人間関係のトラブルなどで10年目以上のベテランであっても辞める人はいます。

ちなみに、全体をまとめると、ザックリこんな感じです。

3年目~5年目1番多い
1年目~2年目2番目に多い
半年以内、7年目以降3番目に多い

というわけで、作業療法士は何年目に転職する人が多いのかというと、3年目~5年目に集中しているといえるでしょう。

【転職者に聞いた】2年目~5年目で転職する作業療法士が多い理由

ここでは、2年目~5年目に転職する作業療法士が多い理由を解説します。

筆者が人事をしていたときに転職(退職)していった方に聞いたので、生の情報です。

1つずつ解説しますね。

給料が安く、昇給もほとんどないから

理由の1つ目が、作業療法士の給料が安いためです。

新卒、中途双方にいえます。

すでに察している方もいるでしょうが、作業療法士の給料は、本当に増えません。

理由は、理学療法士と作業療法士の給料が安い5つの理由【給料を上げる方法は?】で解説している通り、上がらないようになっているためです。

この事実に気づくのが、仕事に慣れてきた3年目~5年目なんですよね。

3年以上働いて昇給がほとんどないから転職しよう!というわけです。

理由はもう1つあります。

作業療法士が生き残るためにすべき対策6選【飽和未来で求められるOT】でも解説していますが、作業療法士は将来的に削減されると思われるためです。

技術革新の影響で、AIやロボットが作業療法士の代わりになれるとされています。

これからの時代に必要な作業療法士になるために、スキルアップをする必要があるので、今のうちから転職するというわけです。

社会人として余裕が出てきたから

理由の2つ目が、社会人として余裕が出てきたためです。

業務に慣れてきたことで先のことを考える余裕が生まれるというわけですね。

「3年目」は、社会人としてどうやって生きて行くのか、将来がなんとなく見えてきます。

中途入社の場合も同様です。

なんとなく、会社の方針や働き方が固まってきて、余裕が出てきます。

そして、キャリアや展望について考えて、「転職」という選択をするんです。

給料やキャリアのことを考えるのは当然ですね。

中には、業務に慣れたことで「楽しくない」と思う人もいます。

流れ作業でつまらなく感じる人ですね。

このタイプの人は、刺激がないとダメなので、転職することでキャリアアップ&給料アップ&仕事の楽しさを手にできることがあります。

結婚と将来を意識しだす時期だから

理由の3つ目が、結婚と将来を意識しだす時期だからです。

新卒3年目に言えることですね。

大卒3年目なら、24~25歳なので、結婚を意識するのは当然でしょう。

結婚するとなるとお金がかかりますし、相手との問題もあります。

その結果として転職という選択をするのです。

人間関係で限界が来たから

理由の4つ目が、人間関係で限界が来たからです。

新卒3年目と中途入社の3年目の両方にいえます。

  • 上司との関係
  • 他部門との関係
  • 患者との関係

医療はチームで行うものなので、多くの人と接します。

自分と合わない人がいて当然ですが、どうしても無理な人もいますよね。

それが上司だったら、毎日が地獄でしょう。

1年目や2年目で耐えきれなくて辞める人もいますが、3年目に人間関係の変化があって辞める人もいます。

3年というスパンは、会社としても人事異動を行いやすいタイミングですからね。

人間関係が理由で転職した人はかなり多いです。

作業療法士を新卒1年目~2年目でやめたい…転職できる?

作業療法士は、3~5年目に転職する人が多いという話をしましたが、新卒1年目~2年目未満でも転職している人が毎年のようにいるということも強調しておきます。

もし、あなたが1年目や2年目の新人さんで悩んでいるなら、転職すべき時期かもしれません。

なぜなら、職場そのものが向いていない可能性があるから。

職種に適正があるように、職場にも適正があります。

合わない職場で頑張っても成長できません。

また、将来のキャリアに悪影響がでます。

転職は「自分にあった職場探し」なので、積極的にしていいことなんですよ。

アメリカなんて、一人あたりの平均転職回数が10回以上ですからね。

今の職場で頑張ることも大切ですが、自分が輝ける職場を探すことも大事であることをお伝えしておきます。

作業療法士の転職にかかる期間は?【結論:3ヶ月~半年が目安】

作業療法士が転職するなら、どれくらいの期間が必要なのか気になりますよね。

結論、作業療法士の転職にかかる期間は、おおよそ「3ヶ月~半年」です。

実際に、僕が働いていた病院から転職した人、転職してきた人がそうでした。

転職活動を始めてから、内定獲得までの期間が「3ヶ月~半年」という意味ですよ。

転職活動は、下記の流れで進みます。

転職の流れ
  1. 複数の転職エージェント・サイトに登録する
  2. 転職エージェント・サイトで、気になる求人を見つける
  3. 転職エージェントに気になった求人を連絡する
  4. 転職エージェントを経由して、推薦状付きで応募する
  5. 内定

内定までが3ヶ月~半年なので、なかなか幅がありますよね。

人それぞれスキルや経験、学歴、転職先に求めるものが違うためです。

期間に差はありますが、転職ができないなんてことはないはずですよ。

なぜなら、作業療法士は転職に強いから。

条件を求めすぎなければどこでも働けるのが医療系の国家資格です。

求めすぎなければ転職できるので、ご安心ください。

苦戦する人は、給料を求めすぎていたり、人気の職場ばかりに応募していることが多いです。

というわけで、作業療法士の転職にかかる期間は、3ヶ月~半年ということを覚えておいてください。

どうしてもすぐに転職したい!という方は、すぐに行動しましょう。

最短2週間で転職した人もいるので、行動が早ければすぐに転職できます。

今が「行動の時」かもしれないので、勇気を出して一歩を踏み出しましょう。

作業療法士は何年目に転職すれば成功しやすい?ベストな転職時期は?

結論から言うと、何年目の作業療法士が転職しやすい!というようなことはありません。

入社1年未満で転職してキャリアアップする人もいれば、10年勤続して転職する人もいるためです。

また、転職には年齢だけでなく、個人のスキルや経験といった要素も絡んでくるため、一概に転職しやすい時期があるとはいえません。

転職に成功しやすい時期は断言できませんが、チャンスのタイミングはありますよ。

作業療法士が転職するうえでおすすめの時期は、2月・3月と9月・10月です。

おすすめ時期:2月・3月

2月と3月は、求人募集が増える時期なので、比較的転職がしやすいです。

3月といえば、就職と引っ越しが重なる時期で、人の流れが活発になりますよね。

転職市場においても、同様です。

求人募集そのものが増えるので、他の月よりも転職しやすい時期といえます。

ただし、注意点もあります。

転職市場にも人が多くなりますので、ライバルも増えるということです。

求人は増えるものの、転職希望者も増えるので、戦略的に転職活動を始める必要があります。

おすすめ時期:9月・10月

9月と10月も、転職におすすめの時期です。

理由は、採用担当が中途採用に力を入れ始める時期だから。

9月は、4月入社する人の対応を一通り終える時期なんですよね。

8月あたりから求人を出したり、宣伝をしたりする企業が多いです。

また、9月は他の月と比べると、少しだけ求人が多いことも理由の1つといえます。

というわけで、3月・4月と9月・10月が作業療法士が転職するならおすすめの時期です。

ちなみに、作業療法士を辞めるベストタイミングは?円満退職のコツを人事が解説では上手な辞め方について解説しているので、参考にしてください。

【おまけ】作業療法士の転職理由でよくある理由

自分以外の作業療法士がどんな理由で転職しているのか気になりませんか?

結論、下記3つの理由で転職する人が多いです。

  1. 給料が業務量に対して安すぎる
  2. 人間関係のトラブル
  3. 残業が多すぎた

3年目~5年目に転職する人と理由が被っている点が面白いですよね。

そう、作業療法士の場合、何年目に関係なく、似たような理由で転職している人が多いんです。

不思議ですよねぇ。

遅かれ早かれ同じ理由で転職するなら、早い方がいいかもしれません。

作業療法士が転職したら最低何年間は働くべき?【とりあえず3年は無視でいい】

よく「とりあえず3年は働け」という言葉を聞きます。

本当にそうなの?と不安になる方もいるでしょう。

転職先が合わなかったら辛いですし、実際のところが気になりますよね

結論、作業療法士が転職(就職)して「最低何年間働くべき」という指標はありません。

転職先が合わなかったり問題が発生したりしたら、すぐに再転職してOKです。

実際に、筆者がいた病院でも中途入社で3か月以内に離職する人は15%くらいいました。

リハビリ職は転職に強いので、自分にあう職場が見つかるまで再転職を繰り返せますし、繰り返していいんですよ。

合わない職場で頑張っても辛いだけですし、心身を壊しかねませんからね。

ただ、短期間で離職を何度も繰り返している人は、再転職に多少の影響が出ると思ってください。

採用側からすると、「また辞めるのでは?」と考えざるを得ないためです。

理由を論理的に説明できないと採用されにくくなるので、理由は明確に言えるようにしておきましょう。

理由が論理的だったり、明確な目標のための短期離職だったりと、計画性がある転職なら問題にはなりにくいです。

というわけで、作業療法士が転職して合わなかったとしても、「最低何年働かないといけない」なんてことはありません。

勤続1年未満での転職は珍しくない

勤続1年未満での転職も、現代では珍しくありません。

昭和のように、気合で働く時代は終わったためです。

合わないから辞める、という考えにシフトしているんですよ。

合わない職場で頑張っても辛いだけですし、疲れてしまいます。

それなら「合う職場」にいって、効率的に働こうというわけですね。

働き方改革の影響も少なからずあるでしょう。

無駄をなくし、残業をなくし、仕事と生活の両立を狙うのが働き方改革ですから。

実際に、1年目の新卒でも3か月以内や半年以内で辞める人が、毎年いました。

中途入社してきた人でも、半年以内で転職する人は普通にいます。

このように、現代は「最低でも数年は働いた方がいい」といったような古い価値観ではないので、「まだ転職しないほうがいいのかな…」なんて悩む必要はありません。

ただし、短期離職を繰り返していると、転職に影響がでることもあります。

詳細は、作業療法士を半年で辞めるとヤバい?新人OTがすぐ辞めるメリット・デメリットでまとめているので参考にしてください。

【完全無料】作業療法士が転職を成功させる大まかな流れと注意点

作業療法士が転職する方法は下記のとおりです。

転職は下記の流れで進むので、サクッとご確認ください!

転職の流れ
  1. 複数の転職エージェント・サイトに登録する
  2. 転職エージェント・サイトで、気になる求人を見つける
  3. 転職エージェントに気になった求人を連絡する
  4. 転職エージェントを経由して、推薦状付きで応募する
  5. 内定

転職は、転職エージェントに登録することからスタートします。

まれに、転職エージェントを使おうとしない方がいますが、おすすめしません。

なぜなら、非常に効率が悪いから。

転職エージェントは、求人探しや面接日程の調整など代わりにしてくれるサービスのことです。

働きながら転職するためには、転職エージェントの利用が必須です。

転職において時間がかかる求人探しや日程の調整、企業とのやり取りなどを代わりにやってくれるので、あなたの負担を減らせます。

料金がかかりそうだから…という方が転職エージェントを敬遠しがちですが、転職エージェントは無料で利用できますよ

転職エージェントはサービスの仕組み上、あなたではなく、紹介した企業から報酬を得ているためです。

転職エージェント経由のほうが内定率が上がるというデータもあるので、遠慮せずご活用ください。

具体的な転職の方法は、【完全無料】作業療法士が転職する方法と成功のコツを人事が解説でまとめています。

転職を成功させるための注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ|作業療法士は何年目でも転職できる!

作業療法士は何年目で転職する人が多いのか、転職するなら何年目がよいのかを解説しました。

結論、作業療法士は3年目で転職する人が多いです。

ただ、、転職しやすい時期に関しては、一概には言えません。

○年目なら転職しやすいというデータはありませんし、1年目で成功する人もいますからね。

作業療法士としての経験年数は転職における指標にはなりますが、転職の成功率に直結するわけではないのです。

ただ、行動するなら早ければ早いほどよいというのは事実ですよ。

転職は情報戦ですからね。

早く動けば動くほど、情報を得られて有利になります。

転職するかどうか迷っている方は、「転職できるようにしておく」ことで、いざというときの安心材料にもなるでしょう。

今回は以上です。

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