言語聴覚士の就職は厳しいって本当なの?実際のところが知りたい
言語聴覚士は就職できない?将来性や需要がないの?
このような悩みを解決します。
言語聴覚士は就職が厳しいなんて言われると不安になりますよね。
結論から言うと、将来は言語聴覚士として就職が厳しくなる人と、普通に働ける人で二極化すると予想されます。
言語聴覚士という職種自体の将来性や需要はありますが、なれるかどうかは別問題ということです。
??って思いましたよね
本記事では、言語聴覚士の将来の就職事情や今後の需要について解説していきます。
就職できないと言われている理由や、どうすれば将来も言語聴覚士としてやっていく方法までまとめているので参考にしてください。
言語聴覚士の就職は厳しい?就職できない?将来性と需要について解説
結論から言うと、言語聴覚士としての就職が厳しくなる人と、そうではない人にわかれると思われます。
なぜなら、本当に優れた言語聴覚士だけが求められる時代に突入するためです。
診療報酬の限界と超高齢社会、IT化など、複数の要因が絡んでいるため、二極化すると予想されています。
言語聴覚士はやめとけ?やめたほうがいい6つの理由をSTの現実と本音から解説でもまとめていますが、言語聴覚士の将来性がないと主張する人が現れるのも無理ない状況です。
リハビリ職自体が、将来性がないと言われていますからね。
医療業界だけでなく、あらゆる業界において、IT化がますます進んでいくでしょう。
そのため、これまでほどの人員が必要なくなり、本当に優秀な言語聴覚士しか就職できなくなるというわけです。
とはいっても、言語聴覚士そのものには、需要も将来性もあります。
言語聴覚士は、社会的な存在意義が大きいためです。
また、IT化の影響を受けたとしても、人間にしかできないことはあります。
この点において言語聴覚士には優位性があるので、需要がなくなることは考えにくいでしょう。
あくまでも、全員が全員、言語聴覚士としてやっていける時代ではなくなるということです。
また、言語聴覚士は、理学療法士や作業療法士のように飽和した状況ではありません
理学療法士や作業療法士ほど、養成校が乱立していませんからね。
そのため、PTやOTほど追い込まれることはないでしょう。
言語聴覚士が少ない理由は需要のなさ?STの将来性を元人事が解説でもまとめていますが、言語聴覚士が少ない理由は需要がないからではありません。
ちゃんと理由があって少なく抑えられているので、ご安心ください。
というわけで、再度結論です。
言語聴覚士には将来性も需要もありますが、就職が厳しい人や就職できない人が将来的には出てくると思われます。
じゃあどうすれば将来も生き残れるのか、というと、下記の記事でまとめています。
後ほど詳しく解説しますが、知らないとヤバい!言語聴覚士が生き残るためにすべき対策と将来性でもまとめているので参考にしてください。
次章では、より詳しく言語聴覚士の就職が厳しいと言われる理由を解説します。
言語聴覚士の就職は厳しいと言われる理由
言語聴覚士の就職が厳しいと言われる理由は、下記の3つです。
1つずつ解説しますね。
待遇がよくならないから
1つ目の理由が、言語聴覚士の待遇が改善される見込みが無いためです。
言語聴覚士の給料は、今後も良くなるとは考えられないので「やめとけ」というわけですね。
給料が増えない理由は、言語聴覚士の給料が安い5つの理由【STはやめとけの根拠を暴露】でまとめていますが、絶望的な状況です。
また、働き方の面でも、休みやすさやサービス残業の改善などが進んでいるようには思えません。
残業を許さない施策を行う法人が増えているものの、サービス残業をすることにつながっている場合が多いためです。
このように、現役の言語聴覚士が「やめとけ」といっていることも、就職が厳しいといわれる原因の1つとなっています。
ちなみに、言語聴覚士の退職理由は、言語聴覚士をやめてよかった!7つの退職理由から見えるSTの現実【人事目線】でまとめています。
今の職場や働き方、待遇などに不満がある方は、参考にしてください。
技術革新の影響を受けるから
言語聴覚士は就職が厳しいといわれる理由の2つ目が、技術革新の影響です。
技術が進化することで、人間がしなくてよいことが増えますよね。
その結果、人員削減が進むということです。
医療業界は技術革新とは無縁のように思えがちですが、そうではありません。
例えば、AIですね。
リハビリ職では、リハビリ計画を立てますよね。
言語聴覚士や理学療法士、作業療法士のメイン業務の1つです。
それを、AIが行うようになるといわれています。
患者さんの状態やこれまでのデータをもとに、AIが最適なプランを提供するということです。
また、リハビリもIT化によって機械が行えるようにする研究が進んでいます。
技術革新によって人員削減が進み、本当に優秀な言語聴覚士しか生き残れないというわけです。
とはいっても、生き残るためにすべきことを今からしておけば、将来的にも言語聴覚士として働けるのでご安心ください。
のちほど、対策を解説します。
分野によっては倍率が高いから
言語聴覚士は就職が厳しいといわれる理由の3つ目は、分野によっては倍率が高いからです。
言語聴覚士は、ざっくりわけると「大人」の分野と「こども」の分野に分けられます。
大人の分野は、高齢者のリハビリがメインですね。
働ける場所もニーズも多いです。
一方、こどもの分野(小児分野)に関しては、ニーズが高まっているものの、働ける場所は少ないといえます。
近年、発達障がい児者の増加などが背景にあるためですね。
施設数そのものが非常に少ないので、小児分野を希望する場合は、他県にまで範囲を広げなければならないこともあります。
また、小児分野といっても下記のようにさらに細かく分類されることも、就職が厳しくなる理由の1つです。
- 聴覚障害児通園施設
- 発達障害児療育センター
- 重症心身障害児施設
このように、施設数そのものが少ないことで就職が難しくなるケースもあります。
言語聴覚士の病院以外の就職先ランキング|STの資格を活かした仕事一覧では、言語聴覚士が病院以外で働ける場所をまとめているので、参考にしてください。
言語聴覚士は就職できないだけじゃない?生活できない・結婚できないと言われている事実
言語聴覚士は、就職できないと言われているだけでなく、「生活できない」「結婚できない」とも言われています。
理由は前章でお話した通りですが、将来性を危惧する人が多いためですね。
給料は増えませんし、就職先も限られてくるのでは働けない。
働けなければ結婚どころか、生活もできないじゃん…ということです。
ただ、実際には違うようですよ。
根拠は、筆者が働いていた地方回復期病院のスタッフさんたちです。
給料は平均くらいの方が多かったですが、20代で結婚している人もいましたし、高級車を購入している新人さんもいました。
一例にすぎませんが、このような人たちが「現状いる」ということを知ってほしいです。
ネットやSNSの情報を真実だと思わないでください。
嘘だらけですから。
いたずらに将来のことを危惧するのはやめたほうがよいですね。
下記の記事では、言語聴覚士の結婚事情や生活についてまとめています。
20代の若い言語聴覚士や、STを目指している方は読んでおいて損はないです。
言語聴覚士はやめとけ?就職が厳しいという理由でやめておいたほうがいいのか
ここまで読んで、言語聴覚士はやめておいたほうがいいんじゃ?と思った方もいるでしょう。
結論、就職が厳しいという理由だけで言語聴覚士を諦めることは避けるべきです。
なぜなら、言語聴覚士になるメリットが大きいから。
言語聴覚士を辞めたい…新卒1年目でも堂々とやめられる理由で解説していますが、言語聴覚士は本当に転職に強いです。
1年目の新卒だって、やめても問題ないですからね。
医療系国家資格は、もっているだけで強みになります。
また、理学療法士や作業療法士ほど、言語聴覚士は飽和していないことも理由の1つです。
つまり、PTやOTほどの影響はない可能性もあります。
現時点では、確実にヤバいとは言えないので、諦めてしまうのはリスクです。
「言語聴覚士はやめとけ」といわれる理由も知ったうえで判断してほしいです
詳細は、言語聴覚士はやめとけ?やめたほうがいい6つの理由をSTの現実と本音から解説で解説しています。
これからの時代、言語聴覚士として生き残れる人は限られてきます。
この事実をマイナスとして捉える方もいますが、チャンスと捉えられないでしょうか?
なぜなら、一部の言語聴覚士だけが生き残るということは、報酬も集中するということだから。
社会に求められる言語聴覚士になれれば、それ相応の待遇や地位が確立されると考えられますよね。
ここまで考えた上で、言語聴覚士はやめておくべきなのか、ご自身で判断してほしいです。
就職が厳しい時代に備えて!言語聴覚士が生き残るためにすべき対処法
それでは、将来も求められる言語聴覚士になるためにはどうすればいいのでしょうか。
対策は下記の6つです。
- 認定言語聴覚士になる
- 言語聴覚士協会の活動に積極的に参加する
- 知識・技術の改善を続けて専門スキルを磨く
- 言語聴覚士以外のスキルを身につける
- 副業を始めて収入源を複数持つ
- 転職する
詳細は、知らないとヤバい!言語聴覚士が生き残るためにすべき対策と将来性でまとめているので参考にしてください。
今から行動しておかないと後悔するかもしれません。
【事実】言語聴覚士は就職が厳しい時代でも勝ち組になれる
前章では、言語聴覚士が生き残るためにできることをご紹介しました。
おそらく、言語聴覚士ってヤバいじゃん…と思った方もいるでしょう。
たしかに、その通りです。
行動しなければ終わりますね。
ここで朗報です。
言語聴覚士は、年収500万円を優に超える「勝ち組」になれるポテンシャルを秘めています。
そう、行動さえ起こせれば、20代の若手であっても年収500万円超えは難しくないのです。
勝ち組になる方法は、具体的に下記の通りです。
- STが勝ち組になる方法①:転職でステップアップする
- STが勝ち組になる方法②:貯蓄→投資にする
- STが勝ち組になる方法③:一般企業に転職する
- STが勝ち組になる方法④:副業で収入源を増やす
- STが勝ち組になる方法⑤:訪問リハビリ・訪問看護にする
- STが勝ち組になる方法⑥:介護老人保健施設の管理職になる
- STが勝ち組になる方法⑦:公務員になる
- STが勝ち組になる方法⑧:起業する
一番簡単な方法は、訪問リハビリに転職することです。
言語聴覚士なら、これだけでも年収500万円は超えることが多いですね。
訪問リハビリが稼げる理由はインセンティブがあるからです。
20代でも稼げるのが訪問リハビリなので、行動が早ければ早いほど有利になります。
今のうちから行動しておくことで、勝ち組の言語聴覚士になれる可能性がグッと高まるでしょう。
詳細は、言語聴覚士が勝ち組になる8つの手段【年収500万円~1000万円への道】でまとめているので、興味がある方は参考にしてください。
まとめ:言語聴覚士の就職は厳しくなるが、対策すれば乗り切れる
言語聴覚士の就職が厳しいと言われる理由や将来性について解説しました。
言語聴覚士には、将来性も需要もあります。
しかし、時代の流れや技術革新によって、言語聴覚士としてやっていける人とそうではない人に分かれるでしょう。
将来も言語聴覚士として生き残るために、今のうちから行動することをおすすめします。
もし、今の職場に給料面で不満があったり、成長する見込みがないようなら、転職を強くすすめます
なぜなら、時間がもったいないから。
言語聴覚士は20代であっても、環境を変えるだけで年収500万円は超えます。
もし、年収400万円以下だったり、数年働いても昇給が1万円程度なら搾取されているだけです。
そのうえ成長の機会を奪われては、将来的に理学療法士として働くための「仕事」を奪われていることと同義でしょう。
転職は、転職エージェントに任せておけば難しくないですし、お金もかからないので、ぜひチャンレンジしてみてください。
将来の自分のため、家族を養うためです。
今回は以上です。